1番人気セキテイオー(牡、田中剛)が初勝利を飾り、父ロゴタイプを管理した田中剛調教師(61)は、同産駒で初めて勝った。鞍上は父の主戦を務めたM・デムーロ騎手だった。ロゴタイプは朝日杯FS、皐月賞、安田記念とG1を3勝して種牡馬入り。昨年から初年度産駒がデビューし、セキテイオーもその1頭だった。

G1馬の父、そして母ユキアカリノマチも同厩舎で管理され、思い入れも一層強い血統だった。子どもたちがどのような走りを見せてくれるか、昨年のデビュー前から心待ちにしていた。セキテイオーは惜敗続きにピリオドを打ち、デビュー8戦目にして待望の勝利をつかんだ。

田中剛師は「お母さんもうちにいたしすごくゆかりのある馬。感慨深いですね。自分で追い切りに乗って感触をつかんでいましたし、いつ勝ってもおかしくないと思っていました。ロゴタイプに顔もそっくりで、セリの時から似てるなと思っていました。今後も楽しみですし、ロゴタイプにありがとうと言いたいですね」と感謝の思いを口にした。