日本馬キングエルメス(牡3、矢作)は11着に敗れた。スタートを決めて、果敢にハナへ。坂井騎手のアクションに応えて懸命に踏ん張ったが、勝ち負けには及ばなかった。

日本調教馬として初めて海外G1を制覇した98年シーキングザパール以来、24年ぶりの日本馬によるモーリスドゲスト賞制覇はならなかった。

矢作師は「馬の状態は非常に良かったので、正直に言って、まだこのクラスでは力が足りないのかなと。ただ何より、この遠征を通して馬が成長しているのを感じるので、日本に帰って生かさないといけない」と話した。

前走の英ジュライC11着からの欧州転戦。世界屈指のスプリンターたちに挑んだが、壁は高く、厚かった。しかし、まだ成長途上の3歳馬。この経験を糧に強くなった姿を日本、そして世界のファンに見せてくれるはずだ。

なお、勝ったのはJ・ハート騎手騎乗の英国馬ハイフィールドプリンセス(牝5、J・クイン)。