田辺裕信騎手(33)が手綱を取ったコパノリッキー(牡7、村山)が連覇を飾り、ホッコータルマエに並ぶ史上2頭目のG1・10勝を成し遂げた。勝ちタイムは1分34秒9。3番手から抜け出し、1番人気に応える4馬身差V。レース後には来春からの種牡馬入りも発表された。次走のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、12月3日=中京)で単独トップのG1・11勝目を狙う。

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田辺が後ろを振り返ることもないまま、後続との差だけが広がっていった。薄雲を夕日が赤く染める盛岡で、コパノリッキーがスピードに乗った。直線は3番手から抜け出すと、1頭だけその伸び脚が際立っていた。ゴールと同時に鞍上が小さく右手を振り上げた。驚異のレコードをマークした昨年に負けないインパクトで、史上2頭目のG1・10勝を達成した。

かつてしのぎを削ったホッコータルマエの大記録に、連覇で並んだ。コンビを組んでの盛岡G1は3戦3勝。田辺は「先行しようと思って自分の欲しい位置が取れた。十分に脚をためられた。見たまんま、強いですね」とただただ笑顔。村山師は「正直、もうひと追いほしいぐらいの仕上がりだった」と急仕上げを認めつつ、「4角を回るときにリッキーらしい走りをしていると思った」と勝利の予感を感じ取った。2着ノボバカラに付けた着差は4馬身。底力でもぎ取った10個目の勲章だった。

次は歴史をつくる。次走のチャンピオンズCで単独トップのG1・11勝目を目指す。Drコパこと小林祥晃オーナーは「今日はG1・10勝の記録に並ぶために、なんとしても勝ちたかった。なんとかもう1つ、勝たせてあげたいな」と親心をのぞかせた。この日のレース後、来春の種牡馬入りが発表された。残されたチャンスもあとわずか。現役を退くその日まで、勝利を追い求めていく。【松田直樹】

◆コパノリッキー▽父 ゴールドアリュール▽母 コパノニキータ(ティンバーカントリー)▽牡7▽馬主 小林祥晃▽調教師 村山明(栗東)▽生産者 ヤナガワ牧場(北海道日高町)▽戦績 30戦15勝▽総収得賞金 8億6966万4000円▽主な勝ち鞍 13年兵庫チャンピオンシップ(統一G2)、14年フェブラリーS(G1)かしわ記念(統一G1)JBCクラシック(統一G1)、15年東海S(G2)フェブラリーS(G1)JBCクラシック(統一G1)、16年かしわ記念(統一G1)帝王賞(統一G1)マイルチャンピオンシップ南部杯(統一G1)、17年かしわ記念(統一G1)▽馬名の由来 冠名+人名より

(2017年10月10日付 日刊スポーツ紙面より)※表記は当時