京都大賞典(G2、芝2400メートル、10日=阪神、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)の追い切りが5日、東西トレセンで行われた。

マイネルファンロン(牡7、手塚)は美浦ウッドで単走追い。外ラチ沿いでしっかりと追われて5ハロン67秒8-12秒3で駆け抜けたが、陣営のトーンは控えめだ。手塚師は「舞台は悪くないけど、使って良くなる馬。少し掛かるようになっているし、昔のファンロンの感じ。いいときに比べるともう少し」と先を見据える。

好調時にはあと1歩。手塚師は「悪いわけではないけど、1回使った方がいいかな」と良化待ちを認める。今回は熱発の影響で秋始動戦がオールカマーからスライドした経緯もある。ただ、天皇賞・春6着、宝塚記念5着と春の大舞台で善戦した地力はG2レベルでは上位。良化途上の段階でも戦えるだけの戦力を有する。「ミルコはこの馬をうまく、掛からずに乗ってくれる」と師。21年新潟記念を勝ったM・デムーロ騎手の継続騎乗とその手腕に期待を込めた。【松田直樹】