今年も3歳馬だ。クリストフ・ルメール騎手(43)騎乗の1番人気イクイノックス(牡3、木村)がG1初制覇を成し遂げた。2着馬パンサラッサの大逃げを、皐月賞&ダービー2着の大器が強烈な末脚で差し切った。

<天皇賞・秋アラカルト>

◆イクイノックス 天皇賞・秋は初勝利。JRA・G1は3回目の出走で初勝利。これまでの最高着順は今年の皐月賞とダービーの2着。

◆最少キャリア勝利 デビューから5戦目での“JRA古馬G1”制覇は、グレード制導入の84年以降では最少キャリア記録。

◆キタサンブラック産駒 天皇賞・秋は初出走で初勝利。JRA・G1は延べ5頭の出走で初勝利。JRA重賞は29日のアルテミスSラヴェルに続き今年3勝目。通算4勝目。

◆親子制覇 父キタサンブラックは17年天皇賞・秋を制しており、史上4組目の親子制覇。

◆単勝1番人気 20年(アーモンドアイ)以来通算26勝目。JRA・G1は21年有馬記念(エフフォーリア)以来の勝利となり、単勝1番人気馬のJRA・G1連敗は「16」でストップした。

◆関東馬の天皇賞・秋制覇 18年レイデオロから5年連続。通算成績は関東馬51勝、関西馬32勝。過去10年は関東馬7勝、関西馬3勝。

◆最長間隔勝利 前走の日本ダービーから中153日での勝利。天皇賞・秋の実施距離が芝2000メートルとなった84年以降では、昨年エフフォーリアと並ぶ最長間隔勝利。

◆ベストターンドアウト賞 天皇賞・秋のパドックで最もよくしつけられ、最も美しく手入れされた厩舎スタッフの努力をたたえて表彰する「ベストターンドアウト賞」は、カラテの清山宏明厩務員が受賞した。「名誉ある賞を受賞できたことを光栄に思います。大きな舞台でも動じず、人の意見を聞いてくれるカラテと、同馬を育ててくださった前任者に感謝したいと思います(2月末で高橋祥泰厩舎解散後、辻野厩舎に転厩)。これからもよろしくお願いします」とコメントした。