重賞2勝馬ナムラクレア(牝4、長谷川)が「女王養成特訓」の成果を見せる。

日曜中京のシルクロードS(G3、芝1200メートル、29日)へ向け、先週までにCウッドで3本の併せ馬をこなしてきた。前走までの追い切りは坂路が中心だったが、疋田厩務員は「負けた時は持続力が足りないところを感じている。坂路だと800メートルなのでスピードの絶対値で駆け上がれるけど、Cウッドで長めにしっかり併せて、苦しくなってからもうひと踏ん張りできるように」と意図を説明した。

すべてはG1制覇のためだ。過去10戦すべて掲示板内の安定感が光るが、前走のスプリンターズSではイン有利の馬場で外を回ったとはいえ5着に敗れた。

「同じことをやっていてもいけない。もう1つ上へいくためにしんどい調教をしてきた。体は(成長分込みで)プラス10キロぐらいでもいい」。青鹿毛の馬体は黒光りしている。まずは前哨戦で進歩の過程を披露する。