クラシックの登竜門、きさらぎ賞(G3、芝2000メートル、5日=中京)の最終追い切りが1日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では栗東の2頭に注目。下村琴葉(ことは)記者は3連勝での重賞制覇を狙うフリームファクシ(牡3、須貝)を猛プッシュ。網孝広記者はディープインパクト産駒の最終世代、オープンファイア(牡3、斉藤崇)を推奨した。

網 球春到来やな。

ことは キャンプが始まると春って感じですよね。わが千葉ロッテは石垣島です。3年前は見学ツアーに行きました! 今年は馬券でキャンプの旅費を稼ぎます!!

網 野球好きやなあ。お眼鏡にかなった選手、じゃなくて馬はいた?

ことは そりゃあフリームファクシでしょう。持ってるものが違います。やや重のCウッドで川田騎手を背に6ハロン88秒1-11秒4。いい動きです。

網 リューベック(古馬3勝クラス)に半馬身遅れていたけど。

ことは 最終追いは調整程度ですよ。折り合い重視の印象も受けました。須貝師は「やればいくらでも時計は出る。馬の雰囲気はいい。今は能力の出し方を勉強している」とのこと。前走も序盤は力んでいましたが、我慢して直線で抜け出して完勝。「前走はストレスがかかるような競馬で、しまいはたるく(甘く)なったけど、それでも押し切った。力はある」と師。リラックスして走ればどれだけ強いのか。さすが日英G1馬ディアドラの半弟。ああ将来が楽しみ。私の中のダービー馬候補です~。

網 僕はオープンファイアを推す。3週連続でムルザバエフ騎手が騎乗し、Cウッド6ハロン83秒5-11秒8。ヒンドゥタイムズ(古馬オープン)を3馬身追走して併入した。馬なりのままぐっと加速して、こちらは“さすがディープ産駒”という動き。ゴール後、鞍上は相棒の首をパンパンとたたいた。それだけで手応えが伝わる。「ハードに追わなくてもいいアクション。すごくいい馬。1週ごとに良くなっている」(同騎手)。感触は抜群やった。

ことは ディープのラストクロップですか。でも、前走のアイビーSは3着でしたね…。

網 相手も強かったし、前残りの流れもあって届かなかった。でも、上がりは最速33秒3。父譲りの切れ味は確か。桁違いの脚をここでもみたいね。

ことは 良血馬対決、楽しみですね。