東京新聞杯(G3、芝1600メートル、5日=東京)へ向けた最終追い切りが1日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は東西クロストークで4歳世代の牝馬2頭に注目。栗東は坂路で好時計を出したナミュール(高野)をマイクこと藤本真育記者が、美浦は京都金杯3着から順調な調整が続くプレサージュリフト(木村)を木南友輔記者がそれぞれ取り上げた。

マイク 寒波、寒波、寒波、寒波…、我々が欲しいのはカンパ(寄付)です。

木南 その通りだ。

マイク もらえない以上、自分でもうけるのみです。

木南 よし、頑張ろう。過去10年で牝馬が4勝、4歳が5勝。4歳牝馬は1勝だけど、狙いはここだね。

マイク ナミュールがメッチャ良かったですよ。栗東坂路でバルサムノート(3歳1勝クラス)と併入。終始手応えは楽でした。しまいの加速力、弾みのあるフットワークも強調できます。

木南 ラスト1ハロン11秒8は今朝の栗東坂路最速タイなのか。切れるよね、この馬。

マイク 馬なりでしたからね。仕上がりは万全です。前走(エリザベス女王杯5着)は比較的、馬場の悪かった内めを通っていて、着順、着差以上の評価ができる内容だと思ってます。

高野師 ヴィクトリアMを目標に定めて、同じ舞台の東京新聞杯へ。今日はあまりやりすぎないように。すごくゆったり走れていて、しまいもあんな時計が出ていると思えないくらいゆったり。前哨戦を使うには十二分の動きでした。2歳、3歳春に比べたら、だいぶカイバの食い付きがよくなってきた。この馬にG1を取らせてあげたい。そのための前哨戦なので、しっかり結果を出したいですね。

マイク 幅広い距離で活躍が目立つけど、マイルのチューリップ賞を勝っていて、距離短縮は大きなプラス材料。持ち前の切れ味を生かせる東京コースも合いますよ。

木南 確かに赤松賞の走りは衝撃的だった。美浦からはプレサージュリフト。美浦ウッド3頭併せの真ん中で楽々と併入した。いい状態でレースへ臨めそうかな。

マイク この馬も新馬、クイーンCで2戦2勝の「東京マイル」巧者ですね。

木南 後方待機の馬が京都金杯は好位のインから早め先頭の競馬。負けたけど、今回に生きる。

木村師 順調にきてます。馬体もちょうどいい。前走で出して行ったのでガソリンを使わないで、いい位置につけられれば。器用な馬ではないのでコーナーが広いのはいいですね。賞金を加算したいです。(3年前にプリモシーンで勝っているが)牝馬はこの時期、急激に強くなってくる。能力を持て余すことがないよう、準備をしています。

マイク 話しているうちに熱くなってきましたね。

木南 カンパ上等やー。