21年の年度代表馬エフフォーリア(牡5、鹿戸)が現役を引退することになった。14日、所有するキャロットクラブが公式サイトで発表した。

12日の京都記念を、心房細動のため競走中止していた。美浦に戻り、13日朝の心電図の数値は正常に戻っていた。カイ食いも安定していたが鹿戸雄一師、クラブ、生産者のノーザンファームで協議して電撃引退を決断した。

通算成績はJRA11戦6勝で重賞4勝。G1は21年の皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念の3勝を挙げた。今後はエピファネイアの後継種牡馬として、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬になる予定。

17日に心電図の検査を受け、その日にノーザンファーム天栄に放牧に出される予定。1泊後、北海道に移動する見通し。

鹿戸師のコメント クラブ、ノーザンファームと話し合い、これだけの素晴らしい馬なので種牡馬としての仕事が大事ですから、残念だけど引退という話になりました。本当に走る馬で能力は誰にも負けないと信じています。こんな素晴らしい馬と出会えて経験させてもらって、彼と一緒にいた日々はすごく充実していました。宝物であり僕にとってのヒーローです。1番人気で負けたダービー、師匠(藤沢和師のグランアレグリア)と戦えた天皇賞・秋は印象深いです。ダービーは生まれて1度も感じたことのないほどのプレッシャーで、眠れない日々でした。できれば子どもで大きいレースに挑戦してダービーを勝ちたいですね。種牡馬としても成功すると信じています。