ルーキー小林勝太騎手(20=小野)が9番人気アメトリーチェ(牝4、加藤士)に騎乗して逃げ切り、新人6人の中で一番乗りのJRA初勝利を挙げた。デビュー2週目、通算10戦目。

ウイナーズサークルでは鞍上を祝うため、同期の佐藤翔馬騎手がプラカードを掲げた。小林勝騎手は「うれしい気持ちと、少し安心した気持ちです。状態はいいと思っていたので、積極的に乗りました。直線はがむしゃらで、帰って来て電光掲示板を見て、安堵(あんど)しました。同期の1番になれてうれしいですが、自分に厳しくしていきたい」と勝利を実感しながら気を引き締めた。

アメトリーチェを管理する加藤士師は騎手出身。若武者の初勝利を見て「研修の頃から調教を手伝ってくれていて、最初はもたついていたりするところもあったけど、その中で何でもすぐに覚えて、今ではどんな馬でも乗せてもいいと思えるくらいです。馬との当たりというか、騎乗技術が高い。後は実戦を経験していけば、どんどん勝てる騎手になると思います。ジョッキーの気質も感じます」と高く評価した。

今年のルーキーは田口貫太騎手(19=大橋)が8日と9日に地方・笠松で1勝ずつの計2勝を挙げていた。