タイトルホルダーと人気を分け合った1番人気の菊花賞馬アスクビクターモア(牡4、田村)はまさかの9着に沈んだ。

スタートで痛恨の出遅れ。切り替えて道中は内々で脚を温存したが、直線は不良馬場に苦しみ伸びあぐねた。田辺騎手は「ゲートに突進して出遅れてしまった。手応えがなかったし、馬場に戸惑っている感じもあった。とにかく今日は平常心ではなかったです」と敗因を挙げた。

田村師は「スタートで万事休すでした。タイトルの後ろに行くくらいでと話していたが、あれではどうしようもない。これが本番ではなくてよかった。仕切り直して天皇賞・春(G1、芝3200メートル、4月30日=京都)に向かいます」と、大目標での巻き返しを誓った。