三浦皇成騎手(33=鹿戸)が24日東京5R新馬戦(芝1800メートル)を制し、JRA通算1000勝を達成した。史上42人目、現役22人目。

この日デビューを迎えたヴェロキラプトル(牡、高野、父スワーヴリチャード)とコンビを組み、逃げ切りで節目の勝利を飾った。5月13日東京3Rでリーチをかけてから、71戦目で大台に乗せた。待望の瞬間には、場内が拍手で包まれた。

同騎手は08年3月にデビュー。ルーキーイヤーに91勝を挙げ、武豊騎手が保持していた新人最多勝利記録(69勝)を更新した。16年8月14日の札幌での落馬負傷時には丸々1年間の休養を要すなど、苦楽を重ねて1万1151戦目にして1000勝に到達した。

三浦騎手は「みなさん、大変長らくお待たせしました。なかなか勝ちきれずに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。1勝することの大変さ、ありがたみを999勝になってから今までのジョッキー人生で一番強く感じられたのかなと思います。本当に貴重な1勝になったと思います。自然と苦しかった思いを忘れて、勝つときの喜びをかみしめられます。つらかったことは忘れるようにしています。あとの1勝のリーチがかかってからは、みんな嫌な先輩達だな、という風に思っていました(笑い)。馬に乗ってないところでは『早く勝てよ』と言ってくれるのですが、馬に乗っているときは気にもしてくれず。それだけ切磋琢磨(せっさたくま)しながらやれるすばらしい世界なのだな、と思います。これだけの歓声の中でゴールを切れるのは騎手として貴重な時間ですし、これからもその時間を大切に、もっといい形にしていけるよう、僕だけではなく騎手みんなで頑張っていくので、また現地に足を運んで応援してください」と感謝の思いを伝えた。