国内最大の競走馬のセリ、セレクトセールの2日目、当歳部門が11日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。現役時代に無敗で3冠を達成した新種牡馬コントレイル産駒は、上場20頭で1億円超えが8頭と抜群の人気ぶり。中でもコンヴィクション2の23(牡)は、この日最高額の5億2000万円で父を生産した(株)ノースヒルズが購入した。来春新規開業予定の福永祐一厩舎に預託される見通しだ。(値段は全て税抜き)

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大種牡馬ディープインパクトの正統後継者が登場した。コントレイルは種牡馬としてこれ以上ないスタートを切った。初年度産駒の上場21頭のうち、欠場1頭を除く全20頭が落札された。平均落札額は1億2860万円。同じく無敗3冠馬の父の08年初年度産駒登場時の平均落札額は、上場36頭で31頭が売却され6161万円だった。15年前とセリの規模、繁殖牝馬の質に違いはあっても、ものすごい数字を残した。

能力への期待はもちろん、見栄えする馬体が評価を高める。社台スタリオンステーションの徳武英介場長は「骨格がしっかりしていながら、ディープの可動域の広さ、身のこなしの柔らかさがある」と説明する。祖母フォークロアはBCジュベナイルフィリーズなどG1・2勝。「ディープより母馬がスピード型(の血統)なので、馬体に幅も出ている」。軽さと力強さ。一見、相反する2つの良さを併せ持つハイブリッドな子どもたちを多く出す。

生まれもつ馬体のバランスが大きく変化することなく月齢を重ねる点も父父サンデーサイレンス、父と共通するのだという。「当歳セリで馬を買いたい人にとっては見やすいのかも」。5億2000万円馬コンヴィクション2の23(牡)をはじめ、億超えは8頭出た。デビューは25年夏以降。将来の姿の想像しやすさも、購買希望者の意欲をかき立てたといえる。【松田直樹】