22/23年シーズンの香港年度代表馬にゴールデンシックスティ(せん7、父メダリアドーロ、K・ルイ厩舎)が選出されました。

昨シーズンの成績は5戦4勝、2着1回(通算29戦25勝、うちG1・9勝)。唯一の敗戦はカリフォルニアスパングルの逃げ切りを許したG1香港マイルだけ。1月のスチュワーズC(G1、芝1600メートル)では、そのカリフォルニアスパングルや、最優秀中距離馬に輝いたロマンチックウォリアーを軽く一蹴して王者の貫禄を示しました。これまで獲得した賞金額は1億4793万600香港ドル(約26億8000万円)で世界一。3シーズン連続の年度代表馬は史上初、ファン投票で決まる最高人気馬も4シーズン連続受賞で、こちらも史上初。最優秀マイラーは前王者のビューティージェネレーションと並ぶ3シーズン連続となって、さんぜんと輝いています。

来シーズンについてはまだ明らかにされていませんが、地元ファンからは現役続行を望む声が高まっています。

同一シーズンで最もレーティングを上昇させた馬に贈られる最高成長馬には、ゴールデンシックスティの後継最有力がうわさされるビューティーエターナル(せん4、父スタースパングルドバナー、J・サイズ厩舎)が輝きました。

昨シーズンは10戦7勝。昨年10月にレーティング52からスタートして、6月のライオンロックT(G3、芝1600メートル)で重賞初制覇。G1で2着したことのあるビューティージョイやトゥールビヨンダイヤモンドを完封し、続くプレミアC(G3、芝1400メートル)も制してレーティングを117にまで上昇させました。

近年の最高成長馬にはロマンチックウォリアー(21/22年)や、クーリエワンダー(20/21年)などがいて、ビューティーエターナルも9月に始まる新シーズンでの飛躍が待たれています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)