2番人気のシュアゲイトが逃げ切り勝ちを収め、9連勝で初タイトルを手にした。

達城龍次騎手(44)、坂井英光調教師(48)と人馬そろって重賞初制覇となった。

勢いと軽量を味方に、格上相手の重賞を制してみせた。ゲートを出て迷わずハナ。3角を過ぎると、後続との差がじわりと開く。「51・5キロのハンデで、できれば逃げたいなと。少々ハイペースでも止まらないと思っていたので」と、大井転入後7戦すべてで手綱を取ってきた鞍上。直線に入っても脚色は衰えず、4馬身のリードで押し切った。96年の初騎乗から28年目。「こういうフィールドで勝てなくて、自分の未熟さが表向きになって…」と、喜びには少々の反省も入り交じったようだ。

馬は脚元に不安がありながら、勢いを増し続ける6歳。坂井師は「1度休養を挟んで、賞金を加算して、また大舞台に戻ってきたい」と今後に期待を込めた。【渡辺嘉朗】

 

■シュアゲイト▽父 キズナ▽母 デフィニット(デヒア)▽牡6▽馬主 稲場澄▽調教師 坂井英光(大井)▽生産者 恵比寿興業株式会社那須野牧場(栃木県那須町)▽戦績 25戦12勝(うち中央13戦1勝)▽総収得賞金 3202万5000円(うち中央760万円)▽馬名の由来 確かな脚取り。母名より連想

 

●勝負服

<ピュアオーシャン=2着>石崎騎手 流れが遅くなると良さが生きないので、重賞のペースは気分よく走れていい競馬ができる。次につながると思う。

<タイムフライヤー=3着>クアトロ騎手 スタートは遅かったけど、道中はしっかり運べて、最後も反応してくれた。フィニッシュとしてはよかった。

<マムティキング=4着>張田騎手 1200メートルだとついていけないけど、マイルはついていける。休み明けでこれだけやれれば、これからチャンスがないわけではないと思う。

<ダノンスプレンダー=5着>吉原騎手 なるべくかぶらない位置でと思ったけど、外の5、6番手になり、しかたなく内で。そこからズブくなって、ついていくのが大変になった。

<エスポワールガイ=6着>笹川騎手 スムーズには行けたけど、最後に苦しくなって内にささった。このクラスで王道の競馬はまだ厳しいかな。

<ヒーローコール=10着>森騎手 斤量も見込まれたし、古馬のマイルのペースに戸惑った感じ。周りの圧みたいなものも違った。残念だけど、これがいい経験になれば。