サマースプリントシリーズ最終戦、セントウルS(G2、芝1200メートル、10日=阪神)の最終追い切りが6日、東西トレセンで行われた。今年は、19年以来4年ぶりの阪神開催。「追い斬り激論」では、オールドルーキー明神理浩記者と、マイクこと藤本真育記者がともに3歳馬に注目。明神記者はビッグシーザー(牡、西園正)を、マイク記者はブトンドール(牝、池添)をピックアップした。

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マイク 明神さん。やっと秋競馬ですよ。

明神 せやな。夏競馬は荒れるから馬券を買っていて楽しいんだけど、暑さがひどかったからな~。

マイク まだまだ残暑は厳しいですが、セントウルSを当てて、気持ち良く秋を迎えましょう!

明神 よし。最終追い切りでよく見えたのはビッグシーザーやったな。

マイク 朝イチの坂路で幸騎手を背に4ハロン51秒4-12秒1を馬なりで。確かにいい動きでしたね。

明神 終始手応えに余裕がありながらスピード感があって楽に動けていた。春よりもスムーズな動きだったし、3歳馬らしく夏を越えて成長しているよ。

マイク とはいえ、初の古馬との対戦で力関係は鍵になると思いますが…。

明神 それは心配ない。前走の葵Sは3着やったけど、1分7秒2と走破時計は速いし、2走前のマーガレットSで阪神芝1200メートルの適性も見せている。西園正師も「ひと夏を越して馬がしっかりした。元々、能力は高い馬だし、古馬相手でもやれると思う」と自信を持っていた。先週の弟ビッグドリーム(小倉2歳S4着)の借りをここで返してくれるはず。

マイク 僕は同じ3歳馬ですが、ブトンドールに注目しています。

明神 ほお。こちらも朝イチの坂路で4ハロン54秒2-11秒5としまい切れていたな。

マイク 攻め駆けするタイプではあるんですが、これまで以上に切れ味が増した印象です。短距離馬らしい回転の速いフットワークで3歳牝馬と思えぬ力強さも感じます。池添師も「いい動きだったし、いい状態をキープしている」と言っていました。

明神 とはいえ、昨年の阪神JF(10着)から案外な競馬が続いている…。

マイク いやいや。これまでの全2勝は芝1200メートルですし、前走の函館SSでも古馬相手に5着と悪くない競馬でした。師も「前走は小回りの1200メートルで出していく競馬をしましたし、ここでその経験を生かせれば。斤量差もあるので」と期待を寄せていました。こちらも3歳馬らしく心身ともに成長が見込めますし、重量53キロなら上位争いしますよ! 

明神 これからは食欲の秋や。馬券を外した方が飯をおごることにしよか。

マイク 負ける気はないですが…それは勘弁してください(笑い)。