騎手時代にカワカミプリンセスとのコンビでG1・2勝を挙げた本田優調教師(64)が13日、亡くなった同馬を悼んだ。

06年2月のデビューから手綱を取り、無傷の5連勝でオークス、秋華賞の2冠を制覇。続くエリザベス女王杯は1着入線も斜行で12着降着となり、衝撃的な初黒星も喫した。師は愛馬の死を受け、「なんで走るのかな、という馬だった。根性で走っていたと思う。レースは全部よく覚えているけど、特に挙げるなら(06年)エリザベス女王杯かな。いろいろあった競馬だったし、負けてもおかしくない状態で使っていたからね」と、懐かしんだ。

師は桜花賞&秋華賞などG1・3勝馬テイエムオーシャンなどの主戦も務めたが「レースはテイエムオーシャンの方が自信を持って乗れていたけど、カワカミプリンセスはオーシャンより強かったと思う。一番よく走ってくれた。オレの(騎手)最後の年だったでもあったからね」と、改めて感謝を伝えた。同馬の最後の産駒である「カワカミプリンセスの2021」は、本田厩舎への預託が決まっているという。