菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、芝2200メートル、18日=中山、3着までに優先出走権)の追い切りが14日、東西トレセンで行われた。

昨年のホープフルS覇者ドゥラエレーデ(牡、池添)が、Cウッドコースで躍動した。はちきれんばかりの馬体を大きく稼働させ、ラストは11秒5(6ハロン84秒4)でフィニッシュ。6日の1週前追い切り後、池添師は「動きが若干重かった」と評したが、この日は「しまいも含めて動きは良かった」と満足げだった。

ダービーはスタート直後に落馬する不運に見舞われた。あまりにも不完全燃焼だったため、古馬が相手の宝塚記念(10着)に挑戦。「調教で攻め過ぎて体が減ったせいか、ペースが流れていたのに折り合いを欠いていた」と師は振り返る。それも踏まえ、今回はオーバーワークを避けて調整されている。

現在の体重は530キロと宝塚記念時の506キロよりも大幅に増えている。中山への輸送で少しは減るだろうが「10キロ程度はプラスで出したい」と体重維持を願う。今後の進路は未定。「今回の結果や内容を見て考える」。セントライト記念が明るい未来への道筋となるか。【岡本光男】