馬連1点勝負や! 「第168回天皇賞・秋」(G1、芝2000メートル)はきょう29日、東京競馬場で発走する。今週から年末まで、ボルティモア・オリオールズ藤浪晋太郎投手(29)がG1予想に“特別登板”。「FUJIの100“馬”イル勝負」がスタートする。初戦は、親交のある武豊騎手騎乗の(3)ドウデュース(牡4、友道)を本命に選択。(7)イクイノックス(牡4、木村)との馬連(3)(7)1点で勝負する。

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日刊スポーツ読者の皆さん、藤浪晋太郎です。メジャー1年目の今季は世界一には届きませんでしたが、熱いご声援の数々、本当にありがとうございました! 今回、天皇賞・秋からG1レース予想をさせていただくことになりました。大好きな競馬を皆さんと一緒に楽しめたら幸いです。

僕が馬券を購入し始めたのは確か15年頃でした。元々レースを見るのは好きで、阪神の先輩たちと「絶対この馬やで!」「この馬は来んで!」と予想を楽しみ始めたのがきっかけでした。次第に名勝負や血統のドラマにも魅了されるようになり…。今週は北海道のノーザンホースパークにもお邪魔させてもらいました。

今では昔のレース動画からも力をもらっています。キズナが豪快に差し切った13年の日本ダービーでは、落馬負傷から復活した武豊さんのガッツポーズにジーンときました。父のディープインパクトが亡くなった19年にデビューしたコントレイルの牡馬クラシック3冠にもしびれました。今秋はどんな名勝負が生まれるのか、本当に楽しみです。

天皇賞・秋はドウデュースを軸に、イクイノックスとの馬連(3)(7)1点勝負でいきたいと思います。本当は3連単で暴れ回りたいところですが、出走頭数の少なさとメンバーの実力を考えれば、堅いレースを予想せざるを得ません。1発目から面白みのない予想でホントすみません! ただ、天皇賞・秋は歴史的にも堅いレースですし、オッズの魅力で選んで成功した記憶があまりないもので…(笑い)。

ドウデュース騎乗の武豊さんには20歳前後の頃からずっと心に響く言葉をいただいてきました。常日頃からトップアスリートとしての経験談や考え方を教えていただいている方でもあります。イクイノックスは世界ランク1位の名馬。ただ、ドウデュースは昨年の日本ダービーでイクイノックスに勝った馬でもあります。前走から間隔は空いていますが、単純な実力勝負であれば決して引けを取らないと予想します。

ということで、ちょっとした願望も込めて2頭による直線のたたき合いを予想します。97年天皇賞・秋でエアグルーヴとバブルガムフェローが演じたような、たたき合いの名勝負を期待します! (MLB投手)

◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年時に甲子園春夏制覇。12年ドラフト1位で阪神入団。NPB通算57勝54敗。メジャー1年目の今季はアスレチックスで開幕を迎え、7月にオリオールズ移籍。計64試合で7勝8敗。198センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季年俸は325万ドル(約4億7125万円)。