驚きのレコードVだ。1番人気イクイノックス(牡4、木村)が従来のレコードを0秒9更新する1分55秒2で連覇を達成した。道中は3番手。前半1000メートルは57秒7の速いラップを刻み、先行勢が脱落する中、追い込んでくる春の天皇賞馬ジャスティンパレスに2馬身半差をつけてゴールした。

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生産者ノーザンファームの吉田勝己代表も赤くともった「レコード」の文字に驚愕(きょうがく)した。イクイノックスが02、03年シンボリクリスエス、19・20年アーモンドアイに続く史上3頭目の連覇を達成したことにより、同牧場生産馬は天皇賞・秋6連覇(18年レイデオロ、21年エフフォーリア)を成し遂げた。吉田代表は「あの時計を見て驚きました。恐ろしい。下見所で見て、馬がさらに良くなっていると感じました。これ以上があるのか、と。すごいペースでしたね。前半57秒7で行って、後半は57秒5でしょう。ありえないですよ。常識から外れています」とG1・5連勝を祝福した。