日曜京都のみやこS(G2、ダート1800メートル、5日)の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。

ワールドタキオン(牡5、斎藤誠)が重賞制覇を目指す。中央再転入後3連勝で挑んだ前走エルムSは2番手から押し切りを図る正攻法の競馬で2着に好走。ひと息入れて馬体はたくましさをさらに増し、ますます脂がのってきた印象だ。

最終追い切りは美浦ウッドでの併せ馬で6ハロン81秒2-11秒7(馬なり)をマーク。3馬身追走したメンアットワーク(古馬3勝クラス)と楽に併入した。反応の鋭さは増し、パワフルな動きも健在だった。

斎藤誠師は「とてもいい状態でこられています。さばき、ハミの取り方もいいし元気な証拠ですね」と体調の良さを強調。騎乗した相田助手も「仕掛けてからの動きが良かったですね。馬なりで先週と同じくらい時計が出ていますし、1週前しっかりやったことでだいぶ良くなりました。全体的にハミがかりが良かったし、集中して走れていました」と感触の良さを伝える。

斎藤誠師、鞍上の斎藤新騎手との父子タッグでのJRA重賞挑戦は過去10回。前走の2着が最高着順だ。同馬が札幌滞在中には、息子が付きっきりで調教に騎乗してきた。「新も十分この子のことは分かってくれていますからね」と師は全幅の信頼を置き手綱を託す。