アロゲート産駒の1番人気アッシュルバニパル(牡、田中博)が直線で抜け出し、初陣を飾った。勝ち時計は1分38秒5。

父は16年BCクラシックなどG1・4勝。母ジョージーズエンジェルも米の重賞勝ち馬。全兄ケイヴロックもG1・2勝という超良血。モレイラ騎手を背に、直線で素早く抜け出し先頭に立つと、インテルメディオの追い上げを3/4馬身差押し切った。

モレイラ騎手は「競馬は初めてでスタートもそこまで早くないし、キックバックもあって、リズムに乗るまで時間がかかった。でも乗ってからはいい走りで、直線もいい脚を使ってくれた。まだ子どもっぽいですが、ナイスホース。ポテンシャルがあります」と素質を見込んだ。

田中博康師は「ポテンシャルは高いと思っていたので、ほっとしています。脚元の弱さもある馬なので。ジョッキーがうまく誘導してくれて、学びのあるレースになったと思います。大きいレースを狙っていく上でも意味のある内容。本当に良かったです。すっと先頭に立ちましたが、その後は耳を立てていたりして、まだ伸びしろがある。距離はもっと延ばしても良さが出ると思います。血統馬ですし、夢を持って戦っていける馬だと思います」と目を細めた。