20年凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラー(牡、矢作、父シユーニ)がデビュー戦を白星で飾った。勝ち時計は1分48秒1。

好スタートから無理に追わず、道中は内ラチ沿いの先団を追走。4角3番手で直線に入ると、早めに先頭へ。その後は左右にフラフラとしながらも、どんどんと勢いを加速。2着に3馬身差をつける勝利だった。

横山武騎手は「想像以上に強かったですね。返し馬からいい馬だなと思っていました。抜け出したら左右にフラフラしたところは課題ですが、今後が楽しみな馬です」とうなずいた。

矢作師は勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべた。「奥手な血統ですけど、新馬でこれだけの走りをしてくれた。まずはホッとしています。サンデー系の切れ味や東京の芝がどうかなと思っていましたが、こなしてくれました。今後が楽しみです」。次走は未定だが、年内にもう1走する見込みだ。