カナダで活躍する日本人の木村和士騎手(24)がウルフィーズダイナゴースト(セン5、J・トーマス、父ゴーストザッパー)で鮮やかな逃げ切りを決めた。勝ちタイムは1分42秒52。3番枠からジワッとハナを奪い、マイペースの逃げに持ち込むと、最後は2着ウインフォーザマネーに4馬身半差をつけてゴールした。

木村和士騎手はこれが通算21度目の重賞制覇となった。昨年末からカナダ競馬の今シーズン開幕前にかけては米国西海岸のサンタアニタ競馬場を拠点に過ごし、フランク・E・キルローマイル(ゴールドフェニックス)でアメリカのG1を初制覇。大井のマンダリンヒーローとのコンビではサンタアニタダービー2着からケンタッキーダービー初騎乗も果たした(日本人では武豊騎手以来2人目)。今シーズンもここまでに127勝を挙げており(2位に20勝差)、3年連続のカナダリーディングジョッキーのタイトルが視界に入っている。