2番人気メイドイットマム(石井)が2周目の4コーナーで先頭に立ち、今年3月の桜花賞以来の重賞3勝目を挙げた。

2着スギノプリンセスに4馬身差の完勝で、勝ちタイムは2分19秒4。本橋孝太騎手(34)、石井勝男調教師(51)ともにロジータ記念は初制覇となった。

道中は2番手。前走を圧勝した3番手のマテリアルガールを外に見ながら運ぶと、伸びを欠く相手を尻目に最後の直線ではじけた。本橋騎手は「前走は休み明けで57キロ。それでいて逃げて(2着に)頑張った。疲れを心配したけど、スタッフのケアのおかげで今日はものすごい状態。乗っていて安心しました」。春の主役が見事に巻き返した。

石井師は「前走が8馬身差。ここはリベンジの舞台と思って一生懸命に仕上げて、馬がそれに応えてくれました」と振り返った。今後は「いろいろ考えながらオーナーと相談して」と未定だが、古馬との対戦が楽しみになった。【牛山基康】

 

◆メイドイットマム▽父 ノヴェリスト▽母 コマノスクアーロ(ゼンノロブロイ)▽牝3▽馬主 (有)木村牧場▽調教師 石井勝男(船橋)▽生産者 新井牧場(北海道むかわ町)▽戦績 13戦5勝(うち中央2戦0勝)▽総収得賞金 7953万6000円(うち中央0円)▽主な勝ち鞍 22年東京2歳優駿牝馬(S1)、23年桜花賞(S1)▽馬名の由来 やったぜ、カアチャン。

 

〈スギノプリンセス=2着〉和田騎手 ペースが遅く前めにつけられました。折り合いもついて伸びてくれた。

〈マテリアルガール=3着〉山崎騎手 4角ではいっぱいな感じで、伸びがいまひとつでした。3番手より2番手がベターにしても、それでも押し切ってくれるかと思ったけど…。

〈フークエンジェル=4着〉篠谷騎手 道中の感じよく、理想的な競馬ができたと思います。1回使って良くなっていた。

〈ショウガタップリ=5着〉吉原騎手 左回りでコーナーごとに振られたけど、頑張って走ってくれました。