JRAは9日、2023年度JRA賞競走馬部門の受賞馬を発表した。

昨年までの最優秀短距離馬が細分化され、今年から新設された最優秀スプリンターには、スプリンターズSを制したママコチャ(牝5、池江)が選出された。

白毛のG1・3勝馬ソダシの全妹としてデビュー前から注目されていた。「シラユキヒメ一族」ながら毛色は鹿毛。姉に続くクラシック出走はかなわなかったが、4歳になった昨年から距離を短縮して素質が開花した。芝1400メートルの安土城Sを日本レコードタイの1分19秒0で勝利。初の芝1200メートルとなった北九州記念で2着に入ると、G1初挑戦となったスプリンターズSで一気に頂点に立った。

管理する池江師は「新設された賞の初めての受賞馬に選んでいただき、本当に感謝しています。良血として注目される中で、若い頃はクラシックを目指しましたが、距離を短縮して、1200メートルで想像以上に強い内容で勝ってくれました」とねぎらった。

今春は高松宮記念(G1、芝1200メートル、3月24日=中京)を最大の目標としている。「前哨戦を挟むかどうかは、状態を見ながら考えます」と見通しを示した。

※年齢は明け年齢