紅一点の2番人気アンモシエラがゴール前の大接戦を制し、初の重賞タイトルを手にした。時計は1分55秒9(良)。今年からJpn3となった3歳戦を制した。

最内枠のスタートから道中は4~5番手のポジション。勝負どころで坂井瑠星騎手(26)が促しながら直線を向いた。前は逃げたエコロガイア、1番人気バロンドールの激しい追い比べ。その争いに詰め寄り、並ぶと、最後は首差、前に出てゴールした。坂井騎手は1勝クラスを制した2走前以来、2度目の手綱。「寒い中で熱いレースをしてくれました」と第一声で馬をたたえた。「ポジションは気にせず、この馬のリズムで。反応は早くなかったけど、最後までよく踏ん張ってくれました。牝馬が男馬相手に重賞を勝つのは難しいので」。3歳ダート路線の体系が大きく変わる24年。アンモシエラの進む道に注目が集まる。【渡辺嘉朗】

 

■アンモシエラ ▽父 ブリックスアンドモルタル▽母 サンドクイーン(ゴールドアリュール)▽牝3▽馬主 広尾レース(株)▽調教師 松永幹夫(栗東)▽生産者 桑田牧場(北海道浦河町)▽戦績 7戦3勝(うち地方1戦1勝)▽総獲得賞金 3918万1000円(うち地方2000万円)▽馬名の由来 砂嵐(ギリシャ語)。母名より連想

 

●勝負服

<エコロガイア=2着>笹川翼騎手 小回りの千六ぐらいがぴったりだけど、距離はこなせないことはない。レースの内容としてはすごく良かった。

<バロンドール=3着>横山典騎手 4コーナーでのっかけられてしまった。普段だったらもっと伸びるイメージだったんだけど。けがが心配だね。

<ウルトラノホシ=4着>石川倭騎手 4コーナーでつまずいてしまった。もうちょっと差は縮まったかもしれない。走るごとに力はつけていると思う。距離はこれぐらいあっていい。延びても大丈夫だと思う。

<ソレナ=5着>沢田龍騎手 これまでやってきた経験が生きたと思う。