2023年度のJRA賞授賞式が29日、都内ホテルで行われた。昨年限りで現役を引退したソングライン(牝6)は最優秀4歳以上牝馬、最優秀マイラーの2冠に選出された。

昨年はヴィクトリアMでソダシ、スターズオンアースらを破って2つ目のG1タイトルを獲得。次走の安田記念でも豪快な差し切り勝ちを披露し、同レース史上3頭目(グレード制導入の84年以降)となる連覇を達成した。

同馬を所有する(有)サンデーレーシングの吉田俊介代表は「4歳の時も安田記念を勝たせていただきましたが、その後、喉に軽微な問題があり、長く休むことになりました。昨年初戦は半年ぶりの競馬で、サウジアラビアのレースでうまくいきませんでした。その後は馬が良くなって、林先生が調整していただいて、ヴィクトリアM、安田記念と戸崎騎手を背に強い競馬をして下さいました」と昨年の活躍を振り返った。

今後は繁殖牝馬としての活躍が期待されている。「11月にノーザンファームに帰ってきました。他の馬に顔を蹴られてけがをしてしまったんですけど、今はきれいに治っています。早ければ2月から種付け出来ると思います。お母さん自体も馬格があって、素晴らしい体でしたし、スピードの持ち主でした。お母さんに似た競走馬が生まれることを期待しています」と今後の展望を口にした。