キズナ産駒のライトバック(茶木)が1番人気に応え、クラシック候補に名乗りを上げた。

道中は中団馬群の中でジッと我慢。勝負どころで各馬が外々へ進路を取る中、初コンビの坂井騎手は焦らず仕掛けを待った。直線に入って馬群がばらける中、外には回さず馬場の真ん中に持ち出してゴーサイン。最後は内で粘る2着馬を首差かわしきったところがゴールだった。

1週前追いでコンタクトを取っていた鞍上は「乗せてもらった時からすごくいい馬と感じていましたが、テンションやコントロールで難しいところもある馬。厩舎の方々がうまく調整してくれました。その結果、能力を発揮できたと思います」と仕上げに感謝した。

新馬戦を勝って、前走はG3アルテミスSに挑戦して4着。3戦目の今回、しっかり巻き返して賞金加算に成功した。茶木師は「ジョッキーがうまく乗ってくれました」と笑顔。「パドックや返し馬がうるさくて上のクラスではその辺が課題になるが、ここを勝ち切れたのは良かった」と振り返った。「クラシックを含めいろんな選択肢ができました。オーナーと相談して今後を決めたい」。桜花賞(G1、芝1600メートル、4月7日=阪神)から始まる牝馬クラシック路線で、注目の1頭となりそうだ。【奥田隼人】