中東カタールでは17日(土曜)、3頭の日本馬が参戦する注目の国際競走が開催されます。

首都ドーハにあるアルライヤン競馬場の右回り、芝2400メートルで行われるアミールトロフィーは総賞金250万ドル(約3億6300万円)、優勝賞金142万5000ドル(約2億700万円)の国際G3競走(カタールG1)です。

この直後にサウジやドバイで大規模イベントが控えることから昨年までは海外のビッグネームの参戦はまれでしたが、今年は日本のサトノグランツ(牡4、友道、父サトノダイヤモンド)、ゼッフィーロ(牡5、池江、父ディープインパクト)、ノースブリッジ(牡6、奥村武、父モーリス)の重賞トリオが招待を受諾。これに負けじと欧州、香港、UAEからもG1レベルの強豪がカタール参戦に前向きになったことで、レースレベルは大きく上昇。G3競走といえども、なかなかの好メンバーがそろいました。

日本馬の強敵になりそうなのは一昨年、G1ブリーダーズCターフなど3つのG1を制した“ゴドルフィン”のレベルスロマンス(せん6、父ドバウィ)。帯同馬のパッションアンドグローリー(せん8、父ケープクロス)とUAEから参戦します。

香港からは昨年の覇者ロシアンエンペラー(せん7、父ガリレオ)が連覇をかけて2度目の中東遠征。英国からはバーレーンで昨年11月に行われたG2バーレーンインターナショナルT2着から臨むイスラー(牡5、父ムハラー)と、これが重賞初挑戦となるホーンテッドドリーム(せん5、父オアシスドリーム)が参戦。アイルランドからA・オブライエン厩舎のポイントロンズデール(牡5、父オーストラリア)、フランスからは一昨年のジャパンCに参戦(ヴェラアズールの15着)し、昨年のG1ベルリン大賞でG1馬の仲間入りを果たしたシムカミル(牡5、父タマユズ)がエントリーしました。

これに昨シーズン、英国から移籍して12月のカタールダービーを制したジェフクーンズ(牡4、父フランケル)が地元代表として参戦。11頭の精鋭が覇を競います。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)