サウジC(G1、ダート1800メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)に出走するデルマソトガケ(牡4、音無)の音無秀孝師が21日、キングアブドゥルアジーズ競馬場(サウジアラビア)で共同会見に出席し、輸送中にアクシデントがあったことを明かした。

「見ていたわけじゃないから何があったかを断言はできませんが」と断った上で、「飛行機の中でいろいろ問題があったようで、厩務員から『大変なことになった』と連絡を受けました。使えるかどうか、と思ったけど、事なきを得まして、獣医からも出走には問題ないと教えていただいた」と説明。

具体的には「右目付近、顔全体の右側が腫れていました。現場を見ていませんから想像するしかないですが、(頭絡の)ネームプレートが曲がっていたから相当な衝撃があったのではないか。顔は腫れもひいて、すぐに乗れているけど、馬自身がどういうショック状態だったのかはわかりません。レースで他の馬を嫌がるようだと、精神的な影響があるのかもしれませんね」と話した。

この日朝の追い切りはルメール騎手を背にダートコースを走り、鞍上も絶賛する内容。師も「今日の時点では顔も腫れがひいて、目もぱっちり開いている。僕も見ていて、動きはすごくいいなあと思った」と満足する内容だった。