【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】サウジアラビア建国年にちなんだ距離で行われる1351ターフスプリント(G2、芝1351メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)には日本から4頭が参戦する。

ウイングレイテスト(牡7、畠山)は昨年のスワンSで悲願の重賞初制覇を果たした。古馬になってからは1600~1800メートルを中心に走っており、スワンSは3歳春のファルコンS(6着)以来の1400メートル戦。前走阪神Cは8着に敗れたが、0秒3差。ハナを奪い、他の先行馬を振り切った内容は高く評価できる。21日の朝は主戦の松岡騎手がまたがり、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースを軽快なフットワークで駆け抜けた。

見守った畠山師は追い切りについて「(残り)1200メートルからキャンターでスタートして、5ハロンから追って、直線を伸ばそう、と。出国前の最終追い切りと感触的に変わらず、順調にきていますし、ジョッキーの感触的にも変わっていない。馬体重は出発前が523キロで、こっちに到着したときが513キロで想定通り。大きな変化もなくきました」と納得の表情を浮かべる。芝コースも確認し、レースのイメージは浮かんできている。「スタートを決めて、いいポジションを取るのが大事かな。ブリンカーを着けて、日本の競馬ではいいポジションを取れている。最初のコーナーまでに日本と同じような走りができれば」。

これまで33戦中23戦で騎乗してきた松岡騎手が引き続きサウジでコンビを組むのは心強い限りだ。畠山師は「ずっと乗ってきてくれて、この馬のことを一番知っているジョッキーですから」と信頼し、勝負の手綱を託す。“松岡&畠山厩舎&馬主ウイン”と言えば、19年に香港で春秋中距離G1連覇(クイーンエリザベス2世C、香港カップ)の快挙を成し遂げたウインブライト。厩舎の先輩の活躍に続けるか注目だ。