メイケイエール(牝6、武英)が、ラストランに予定する高松宮記念(G1、芝1200メートル、3月24日=中京)当日に引退式を行うことが22日、JRAから発表された。

3月24日の中京競馬場で午後5時5分ごろ開始予定。ウイナーズサークルおよび芝コースで行われる。出席者は馬主・名古屋競馬株式会社代表取締役・加藤慎也氏、武英智調教師、池添謙一騎手、荻野要調教助手、日比野哲也調教助手、生産者・ノーザンファーム副代表・吉田俊介氏の予定。引退式の模様はJRA公式YouTubeで配信される(詳細は後日発表)。

重賞6勝の同馬は、前走の京都牝馬Sで10着に敗戦。その後に管理する武英師が「オーナーサイドとの話し合いで決まりました。最後まで彼女を信じ、しっかり仕上げて、レースに向かいます」と、次走・高松宮記念での現役引退を発表していた。引退後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となる予定。

愛らしいルックスとまじめすぎる走りから、G1未勝利ながら写真集2冊が刊行されるなど大人気のアイドルホース。出遅れが響いた前走からの巻き返しを果たし、悲願のG1初制覇で引退の花道を飾れるか注目される。

なお、メイケイエールがラストランの高松宮記念を優勝できず、G1未勝利のままでの引退式実施となれば異例のケース。JRAがグレード制を導入した84年以降で、G1未勝利馬の引退式は89年コーセイ、02年ダイワテキサスの2例しかない。