高松宮記念でG1初制覇を狙うナムラクレア(牝5、長谷川)。21年小倉2歳Sから手綱を取る浜中俊騎手(35)に、決戦を前にした心境を聞いた。

【取材・構成=藤本真育】

-前走の京都牝馬Sは2着だった

浜中騎手 前走はG1に向けてのレースでしたし、結果がついてくれば良かったですが、本番につながる内容だったと思います。1400メートルもこなしてくれますが、ベストは1200メートルですから。

-牝馬ながら2歳時から長く活躍。成長は

浜中騎手 初めて乗った時から完成度の高い馬でしたが、精神面の成長は感じます。輸送や調教、レース前の装鞍の時など、普段は見えないところに落ち着きが出て、よりいい形で競馬に向かうことができています。レースではしっかりと力を発揮してくれる馬ですし、気持ちの強さがこの活躍を支えているのだと思います。

-父のミッキーアイルとはコンビを組んでG1を勝った

浜中騎手 スイッチが入った時の闘争心なんかは、ミッキーアイルらしいと感じます。自分が乗っていたお父さんですし、思い入れは強いです。

-2度目となる高松宮記念だが、意気込みは

浜中騎手 G1タイトルを取れる力のある馬ですし、どうしても(G1を)勝ちたいですね。オーナー、厩舎とチーム一丸となって、ここを勝ちたいという思いがあります。オーナーの理解のもと、ずっと乗せてもらっていますし、なんとかその期待に応えたいです。