先週24日に引退式を終えた重賞6勝馬メイケイエール(牝6、武英)が27日、栗東トレセンを退厩した。ノーザンファームしがらき経由で北海道のノーザンファームへ向かい、繁殖牝馬となる。

駆けつけた主戦の池添騎手は「(引退する馬を)見送るのは初めて」とした上で「また夏に会いに行きたいですし、来年に子供が生まれたら見に行きたいです。この後の仕事がありますけど、ひとまずゆっくり過ごしてほしいですね」とねぎらった。

最後は武英師をはじめ、担当の吉田助手や調教役の荻野助手らも集まって愛馬の顔をなで、馬運車の出発まで見送った。トレーナーは「スタッフもよくやってくれて、牧場の方々も毎回うまく仕上げてくれました。まずは無事に終わってお母さんとして送り出せて、使命は果たせたかなと思います。僕としては、この気性も子供にどんどん受け継いでほしいですね。これが終わりではなくて、物語の始まりであってくれたら」と願っていた。