阪神JF2着のステレンボッシュはステップレースを使わず、栗東に滞在して桜花賞直行を選択した。「時間がある分、ゆっくりできた」と国枝師。最終追いはCウッドで、ルージュアルル(古馬3勝クラス)を4馬身半追走。手応え十分の走りで併入した。

時計は6ハロン82秒7-11秒7。「良かった。すごく。今週もいい攻め馬ができた」と師は即座に合格点をつけた。「数字的にどうこうはないけど、しっかりしてきた印象。先週見た時よりもふっくらして馬の格好がいい。精神面も余裕がある」と、心身ともにレベルの高い状態にある。そして「十分チャンスはあると思う」と付け加えた。

アパパネ、アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を育てた名伯楽だけに、説得力は十分だ。モレイラ騎手の手綱も心強い材料になる。

■モレイラ期待 ステレン戴冠

今週6日から日本で騎乗するジョアン・モレイラ騎手(40=ブラジル)が3日、短期免許取得手続きのため美浦トレセンを訪れた。期間は2カ月で6月5日まで。

桜花賞では阪神JF2着のステレンボッシュに騎乗する。「G1は勝っていないけど、いい結果を残している馬。3歳になってどこまで成長しているか。チャンスのある馬なので、ベストの結果を残したい」と意気込みを口にした。

14年に日本で初騎乗して以来、4月と5月の春クラシックシーズンは初めて。「この時期に来日できるのはすごく楽しみ。クラシックでも結果を出せるように頑張りたい」。皐月賞では弥生賞を制したコスモキュランダを依頼されている。