楽に勝ってほしい-。アーバンシック(牡3、武井)の潜在能力に武井亮師(43)がほれ込んでいる。同馬は10日、皐月賞(G1、芝2000メートル、14日=中山)の最終追い切りを美浦ウッドで行った。内に2頭を見る3頭併せで大外から脚を伸ばした。ハビレ(3歳オープン)、ナスノカンゲツ(古馬2勝クラス)に先着。横山武騎手とともに5ハロン68秒8-11秒3を計時した。同馬を管理する武井師は共同会見に出席。京成杯2着を振り返りつつ、意気込みを語った。一問一答は以下の通り。

<武井師一問一答>

-前走の京成杯は2着

武井師 能力があるのはわかっていました。どこまで強い相手と戦って伸びるかなと思ったのですが、後ろから行く馬にとっては不利な流れの中、よくしまいに突っ込んできてくれました。

-中間の調整は

武井師 そのレースで何点か課題がありました。スタートが出られない、直線に行くときに内に倒れ込んでしまった、というのがあって、もしかしたら普段の調教の形が影響したのかな、と。今回は外からかぶせる形で調教をしているのですが、馬もそれは納得してくれているようで、先週、今週としっかりいい動きができたと思います。

-最終追い切りの評価

武井師 ジョッキーの感覚としては(1週前の時点で)少し重さがあるということでした。1週前追い切り後のキャンターにも乗ってもらって、馬自体は元気だったので、日曜もしっかり動かして今日もやりました。今日はすごくシャープに動いてくれて、すごく順調にきていると思います。

-横山武騎手に求めるところは

武井師 楽に勝ってほしいところですが、あまり強気なことを言うなと言われているので(笑い)。この馬の能力をしっかり出してほしいと思います。

-意気込みを

武井師 新馬の頃から能力だけはすごくて、それでもちょっとやんちゃなところがあって、こういう大きい舞台にこられたので、いい結果を出してほしいです。