2番人気ツーシャドー(牝5、小沢宏)が直線の争いから抜け出し、重賞初制覇を飾った。和田譲治騎手(40)はしらさぎ賞初制覇。小沢宏次調教師(52)は重賞2勝目、南関東では初のタイトル獲得となった。

3番手の位置を取って道中は前を見る形。直線は逃げたボヌールバローズに並び、抜け出すと、最後は後続の追い上げも2馬身差で封じた。「初めて砂をかぶって嫌々走っていたけど、前向きさも見せて、3、4角でハミを取ってくれた」と和田騎手。コンビ結成からの4戦目、前走トライアル2着からの戴冠となった。小沢師は母ブラックショコラも手掛けていた。「子どもも託していただいて、縁があって思い入れがあります。ツーシャドーもそうだけど、ブラックショコラにもありがとうと言いたい」と師。夢だったという地元での重賞制覇を果たし、これからも強い馬づくりに励んでいく。【渡辺嘉朗】