米国の競馬はこれからが盛り。8月にはダート、芝を合わせて16ものG1競走が行われることになっています。

その白眉となるのが、今週末の3日(土)に行われる古馬によるG1ホイットニーS(ダート1800メートル、サラトガ)と、3歳のトップスター激突が実現する24日(土)のG1トラヴァーズS(ダート2000メートル、サラトガ)でしょう。

今週のホイットニーSは秋のBCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月2日=デルマー)につながるレースとして知られ、過去20年では昨年のホワイトアバリオ、3年前に優勝したニックスゴーなど7頭が、その後の頂上決戦を制しています。

今年の見どころとされているのは4歳を迎えて充実著しいナショナルトレジャー(牡4、父クオリティロード)のレースぶりです。

昨年はG1プリークネスS(ダート1900メートル)を逃げ切り勝ち。クラシックホースとして臨んだBCダートマイル(G1、ダート1600メートル)は、のちに年度代表馬となるコディーズウィッシュの鼻差2着に惜敗しましたが、年が変わった1月のG1ペガサスWC(ダート1800メートル)を2番手からの競馬で快勝。初の海外遠征となったサウジアラビアのG1サウジC(ダート1800メートル)は激しい先行争いに巻き込まれて追い込んだセニョールバスカドールの4着に終わりましたが、帰国初戦となった6月のG1メトロポリタンH(ダート1600メートル、サラトガ)では、コンビを組むF・プラ騎手が「ほぼ満点」をつける文句なしの逃げ切り。後続に6馬身以上の差をつけて、前年3着のホワイトアバリオ(5着)を戦意喪失に追い込む快走で、本格化をアピールしました。

ホイットニーSの前売りオッズは単勝2倍台の1番人気。大きな目標を前に負けられない一戦になりそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)