あれから30年だ-。英ダービー(G1、芝2410メートル、7日=エプソム)を前に、英国の競馬メディア「アットザレーシズ」電子版は5日、「30年経った今もビンスルールはラムタラのことを決して忘れないだろう」というタイトルで、95年の英ダービー馬ラムタラについての記事を掲載した。

同馬を管理したサイード・ビン・スルール調教師の言葉を紹介。ビン・スルール師は「ラムタラの勝利から30年が経ちました。長い道のりでした。英ダービーをまた勝てたら最高です。英ダービーを勝てる馬は1年に1頭しかいません。勝つのが大変だから特別なのです」「ラムタラのことはよく覚えています。2歳シーズンの終わりにやってきましたが、デビュー戦でリステッド競走を勝っているので、素晴らしい馬なのは明らかでした」「ダービーを勝った後は最大のレースだけを走らせようと思いました。キングジョージや凱旋門賞というタフなレースでしたが、彼はいつも結果を出しました。本当に特別な馬でした」「ラムタラは私が調教した馬で2400メートルでは最強の馬です。2000メートルならドバイミレニアムが最強でしょう。ダービー、キングジョージ、凱旋門賞という3大タイトルを制したことは彼がその距離で最強の馬だったことを示しています。どんな馬場でもそうです。ダービーは速い馬場、凱旋門賞は重馬場で勝ったのですから」「ラムタラには恩義を感じています。彼は私の調教師のキャリアの早い時期に多くのことを成し遂げてくれました」と同馬について振り返っている。

英国調教馬のラムタラは94年(2歳時)の夏にリステッド競走でデビュー(1着)。その後、デビュー時に管理していた調教師が亡くなり、ビン・スルール師の管理馬となった。95年の3歳シーズンはぶっつけだった英ダービーを勝利し、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、凱旋門賞も勝って、4戦無敗の戦績で引退、種牡馬入り。種牡馬としては英国で1年供用された後、日本へやってきたことで大きな話題になった。のちに英国へ帰国し、14年にこの世を去っている。