今週の中京メインは真夏の短距離戦、サマースプリントシリーズ第4戦のCBC賞(G3、芝1200メートル、10日)。
関東馬不在の時期もあって例年関西馬が優勢だが、今年は関東馬も侮れない。オーストラリア産の快速インビンシブルパパ(牡4、伊藤大)が争覇圏に食い込む。
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関西馬の9連勝を阻む筆頭格がインビンシブルパパだ。デビューから今年4月の京葉Sまでダートを使われ、5勝を挙げた。そして前走函館スプリントSで初めて芝に挑戦。二の脚を利かせてハナに立ち、ゴール寸前まで先頭で頑張り4着に粘り込んだ。前半3ハロン32秒5はレース歴代2位のハイペースで、2ハロン目のラップは10秒1! 驚異的なスピードはむしろ芝向きと思わせ、レコード誕生にひと役買った。伊藤大師は「初めての芝であのラップで行けた。しかもやみくもな逃げではないですから」と確かな手応えをつかんだ。
加えて中京もプラス材料になる。「待望の左回りですね。体の使い方が全然違う。調教通りの走りをしてくれれば」と期待は膨らむ。1週前追い切りは左回りのウッドで4ハロンから追われ、ラスト10秒8で動いた。左回りは初戦の東京(3着)以来9戦ぶり。ダートで1200メートルを使うなら必然的に中山になるので、左回りを使う機会がなかった。中京は真価発揮の舞台になる。
オーストラリアの1歳セールで20万豪ドル(約1960万円)で取引された。父シャラーは英仏で1200メートルのG1を2勝したスプリンター。南半球産なので4歳夏でも日本馬より半年若く、伸びしろは大きい。「単なる逃げ馬ではない。逃げなくても競馬はできる」。ここで結果を出せば、来年は左回りのドバイや高松宮記念が視野に入る。「無敵のお父さん」の進軍が始まる。【岡山俊明】
◆関西馬8連勝中 CBC賞は何度かの開催時期、条件変更を経て、12年に施行時期が7月に変更され、サマースプリントシリーズの対象競走となった。昨年から開催時期が8月に移行。過去10年では関西馬【9・10・9・111】に対し、関東馬は【1・0・1・14】で優勝は16年レッドファルクス以来遠ざかっている。

