今週末の米国では、米3冠競走の第2戦、プリークネスS(G1)が行われる(現地時間16日、日本時間17日朝発走)。今年はピムリコ競馬場が改修工事のため、舞台はローレルパーク競馬場の1900メートルとなっている。

すでに14頭の出走馬と枠順が発表済み。今年もケンタッキーダービー馬(ゴールデンテンポ)が出走しないことで話題になっている(2冠目をパスし、3冠目のベルモントSに直行)。

注目したいのは1枠1番に入ったタージマハル(牡3、B・ラッセル)だ。今年2月にデビューし、ここまで3戦すべてローレルパーク競馬場で走って、無敗の戦績を誇る。

ケンタッキー州産ではなく、フロリダ州産のナイキスト産駒。この馬の血統を見ると、母の母の父に01年の皐月賞(日本)を4戦無敗で制したアグネスタキオンの名前がある。

4代母はスピナウェイS、メイトロンSを勝ったストラテジックマニューバーで、3代母のダンジグウィズウルヴス(未出走)は繁殖牝馬として日本へ輸入。ダンジグウィズウルヴスは05年デイリー杯2歳S2着のダイアモンドヘッドなど7頭を日本で生み、アグネスタキオンの子ゲイシャギャル(タージマハルの祖母)を米国で生んでいる。

タージマハルを管理するのは女性のブリトニー・ラッセル調教師。騎乗するのはブリトニーの夫のシェルドン・ラッセル騎手。妻が調教師、夫が騎手という立場で挑戦することも現地では話題になっている。

ケンタッキーダービー1、2着馬が出走せず、大混戦ムードのプリークネスS。主催者発表の単勝想定オッズ(モーニングライン)でタージマハルは2番人気タイの6・0倍(3頭が並ぶ2番人気)で有力馬の1頭。「光速」アグネスタキオンの血を引いた馬のプリークネスS制覇なるか、日本の競馬ファンにとっても見逃せない一戦になる。

◆米3冠競走と女性調教師 23年のベルモントS(アルカンジェロ)でジェンナ・アントヌッチ師が女性調教師として史上初の米3冠競走制覇を果たした。今年のケンタッキーダービーはゴールデンテンポでシェリー・ドゥヴォー師が女性調教師初のケンタッキーダービー制覇。現時点で唯一、プリークネスSのみ、女性調教師が勝っていない。