出世レースを制し、北の大地からクラシックの舞台へ。池添謙一騎手(46)騎乗の1番人気ショウナンガルフ(牡、須貝)がゴール前で差し切り、重賞初タイトルを手にした。池添騎手はこの勝利でJRA重賞通算100勝を達成。管理する須貝師は連覇でこのレース5勝目を挙げた。
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最終週のタフな馬場をものとともせず良血馬ショウナンガルフが来年のクラシック候補に名乗りを上げた。素質馬そろいのメンバーの中でも脚力が違った。3角では最後方付近に構え、勝負どころからジワジワと進出。逃げ馬が押し切りそうな展開となったがあきらめずに前を追い、最後の最後で首差とらえた。上がり3ハロン35秒0はメンバー中ダントツだった。
池添騎手 出たなりで道中はリズムを重視しました。あの位置からかなり外を回ったけど素晴らしく長くいい脚を使ってくれました。走り、筋肉の柔らかさは自分の中でも高く評価している。素晴らしいポテンシャルの馬です。
おなじみ「ショウナン」の勝負服をまとい、JRA重賞100勝のメモリアルVを達成した鞍上はパートナーのたぐいまれな能力に大きな自信を深めた。
このレース歴代単独トップの5勝目を挙げた須貝師は「今までここを勝ってきた馬たちとも遜色ないしそれよりも上だと思う」と目を細める。新たなスター候補はいったん放牧に出て英気を養う。来年の皐月賞、ダービーを見据え今後のローテが検討される。ここを勝って桜花賞馬となった、かつての看板馬ソダシなどに続く活躍を期待せずにはいられない。【井上力心】
◆ショウナンガルフ ▽父 ハービンジャー▽母 ミカリーニョ(ハーツクライ)▽牡2▽馬主 国本哲秀▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 3892万7000円▽馬名の由来 冠名+渦巻、大きな湾
■池添騎手、重賞100勝
池添謙一騎手は札幌2歳SでJRA重賞通算100勝を達成した。史上12人目。現役7人目。「今までコンビを組んで頑張ってくれた馬たち、その馬たちの騎乗依頼をしてくれた関係者の方に感謝の気持ちでいっぱいです。デビュー当初は重賞100勝ということを考えてもいませんでしたが、長くやっていて良かったなと思います」とコメントした。

