米国競馬の祭典、ブリーダーズカップ(以下BC)がカリフォルニア州のデルマー競馬場で開催される(現地時間10月31日、11月1日)。BCターフスプリント(G1、芝1000メートル、日本時間の2日朝)には海外初遠征となるインビンシブルパパ(牡4、伊藤大)が挑む。ウェブ連載「無敵パパのBC奮闘記」第4回は、伊藤大士調教師(52)が最終追い切り後の様子、現地の馬場などをリポートする。
◇ ◇ ◇
最終追い切り後は全く問題なく、ひと安心です。獣医師チェックも無事に通過し、こちらの獣医師さんからも状態が良さそうですね、と言ってもらえました。追い切り翌日はスクーリングを行いました。ここまでは自分が描いていたよりも、はるかに順調に来られているなと感じています。
(佐々木)大輔も毎朝厩舎に来てパパやスタッフとコミュニケーションをとっていますね。僕との打ち合わせは…内緒です。ある意味僕との会話が一番少ないかと(笑い)。
デルマー競馬場の芝はパパも試しに走ってみましたが、違和感はなさそうでした。今回は走りませんが、ダートは粘土質ですがクッション性も高くて、日本と全く異なりますね。
こちらは時差で日本と半日ほどずれます。僕は朝スタッフと打ち合わせて、調教前後の確認、馬体チェック、明日の予定の打ち合わせを行います。こちらの深夜が日本の午後3時くらいになるので、美浦のスタッフとも打ち合わせをして、投票、明日の予定決め、馬主さんへの連絡などを行います。だいたいすべての作業が終わるのはこちらの深夜2時過ぎになります。それぞれの地でオーナー様から預かった大事な馬たちですし、スタッフもみんな頑張っていてとても助けられています。スタッフのことを誇りに思います。(つづく)
◆伊藤大士(いとう・だいし)1972年(昭47)11月29日、愛知県生まれ。森安厩舎で厩務員、上原博厩舎で調教助手を務め、09年に調教師試験に合格。同年厩舎を開業。JRA重賞は20年ダイヤモンドS(ミライヘノツバサ)で初制覇し、23年ニュージーランドT(エエヤン)、25年CBC賞(インビンシブルパパ)で通算3勝。趣味は野球観戦で東京ヤクルトスワローズの大ファン。

