今週も競馬の格言で決着するかもしれない。

菊花賞は「長距離は騎手で買え」の格言通り、ルメール騎手が見事3連覇を飾った。さて今週は-。ダービー2着から参戦するマスカレードボールが人気を集めそうだが、手塚久厩舎からもう一頭。「2頭出しは人気薄」。一昨年の皐月賞馬ソールオリエンスも侮れない。

調教を見れば、一目で絶好調とわかる。自身初となる坂路での最終追い切りでは、ともに出走するマスカレードボールを含めた3頭併せを敢行。豪華なリハーサルではいっぱいに追われると、鋭く反応して4ハロン52秒5-11秒7で“後輩”と併入した。攻め駆けするタイプとはいえ最後の脚色は互角以上で、さすがG1馬という走り。2週続けて騎乗した丹内騎手は「前に馬を置く形で気合が乗っていました」と納得の表情を見せた。

沈まぬ太陽はない。皐月賞では思わず目を疑う末脚で差し切りV。世代の頂点に立ったが、その後は勝利の女神から見放されている。今回に関しても、後輩の陰に隠れる形で人気は集まらないだろう。ただ、力は衰えてない。今春の3戦は後方の位置取りから差を詰めており、展開がかみ合えば上位に食い込める地力を秘めている。手塚久師も「G1馬なので、持っているポテンシャルは高い。能力はマスカレードボールにもひけを取らないし、勝てる力はあると思う」と“先輩”の意地に期待する。実績は上だが人気が落ちる今回、沈んだ太陽は再び昇ることができるのか。見逃せない。【深田雄智】