師匠とともに最後の大舞台へ。今週末の京都メイン、プロキオンS(G2、ダート1800メートル、25日)は1着馬にフェブラリーS優先出走権が与えられる。デビュー25年目の田辺裕信騎手(41)は今春に定年による引退を迎える師匠の小西一男師(70)が管理するペイシャエス(牡7)とコンビを組む。師弟で挑める最後のJRA・G1出走を目指し、渾身(こんしん)の仕上げを施して大事な一戦に臨む。
昨年のフェブラリーSで、ペイシャエスは出走馬決定賞金順でぎりぎり届かず、無念の除外となった。振り返れば、田辺騎手と小西師の師弟タッグでのJRA・G1参戦は18年NHKマイルCテトラドラクマ(3番人気14着)の1回だけ。正真正銘のラストチャンスに田辺騎手は「もちろんいい結果を出したいと思っています。最後にもうひとつG1を使うためには賞金を加算しないといけない。(昨年出走がかなわず)先生も出したいレースというのもあるし、馬にも頑張って走ってほしいですね」と並々ならぬ思いを明かす。
中間は3週連続で追い切りにまたがり、強めの負荷をかけながら納得の仕上げを施してきた。美浦ウッドでの最終追い切りは人馬が息を合わせ、体を大きく使ってのびのびと走り抜けた。「良かったですね。ここまで攻め込んでいたので、今週疲れがないといいなと思っていたけど軽やかに走れていた。体調はいいと思います」と手応えをつかむ。
鞍上は昨秋に左かかと粉砕骨折という大けがを負ったが、年明けに復帰を果たした。もう1度重賞でタッグを組むことがかない、小西師は「けがで間に合わないとも思っていたが戻ってきてくれて良かった。私の引退のことがあったので(復帰へ向け)力も入っていたんだと思う」と喜びをかみしめる。「本当に最後の最後なので一緒に勝てればうれしいですね。最後にフェブラリーSへいけるといいですね」。力を合わせて、ラストG1の切符を全力で取りに行く。【井上力心】

