昨年の年度代表馬フォーエバーヤング(牡5、矢作)が世界最高賞金レースのサウジC(G1、ダート1800メートル、14日=キングアブドゥルアジーズ)で今年初戦を迎える。連覇を果たせば史上初の快挙だ。海をまたいで駆け回るダート世界最強馬の知られざる素顔とは-。連載「ヤン子の真実(リアル)」で紹介する。(最終回)

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世界王者フォーエバーヤングは今なお未完成なのか…?

「去年のBCの前は完成してきた印象でした。でも、もう少し上積みがあるのでは…」

日々の調教にまたがる荒木助手は、手綱を通してさらなる伸びしろを感じ取っているという。

もともと晩成とみられていた。デビュー3戦目で全日本2歳優駿を制した際には「まだ(完成には)2年はかかる」というのが厩舎での共通認識だったようだ。

それから2年近くが過ぎた前走のBCクラシックで、担当の渋田助手は「初めて芯が入った」と実感したという。

もしかしたら完成を迎える前に引退していたかもしれない。歴史的名馬の多くは4歳限りで種牡馬入りしている。だが、藤田オーナーの「単純に私が5歳も競馬するところが見たい」という思いから、今年も現役を続行することになった。

はたして、昨年を上回るパフォーマンスを見せてくれるのか。注目の5歳初戦がスタートの時を迎えようとしている。愛すべき「ヤン子」の挑戦はまだまだ終わらない。【太田尚樹】