日本馬6頭が参戦する香港チャンピオンズデーが26日、シャティン競馬場で行われる。昨年の天皇賞・秋覇者マスカレードボール(牡4、手塚久)は香港最強馬ロマンチックウォリアーなどがそろうクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル)で世界デビュー戦に挑む。
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簡単には負けられない。レーティング世界2位タイのマスカレードボールが、日本代表として海を渡る。2年前の安田記念を含むG1・13勝の地元ロマンチックウォリアーがそびえ立つ。手塚久師は「胸を借りる立場。相手は強い」と前置きしつつ、「うちの馬も強いよ。競り合うところまでいけば。アウェーで倒したらどんな雰囲気かな」と青写真を描いた。
一段とすごみを増した。ドバイは中東情勢、大阪杯は歩様の乱れを考慮し自重。「世界一」のカランダガンに頭差のジャパンC2着から、約5カ月空いた。“幼児体形”とも言われた馬体にパンと身が入り、手塚久師は「ムチムチして少しゴツくなった。しなやかというより力強くなった感じ」と評す。長く調教を担当する嶋田騎手は「どしっとしましたが、走りは変わらず軽いです」と成長を実感した。
臆せず攻めた。精神面を考慮し3歳時から坂路中心も、今回はウッドを従来の1、2本から3本に増やした。手塚久師は「久々で強い相手。緩い仕上げじゃ駄目。心身ともに大人になってきたし、最近では一番負荷をかけている」とうなずく。出国当日の18日に坂路で4ハロン52秒8-12秒4。現地で微調整程度にとどめる狙いから、十分な仕上がりで空を飛んだ。
壁は低くない。これまでパドックからゲート裏まで目元を覆うパシュファイヤーを装着したが、今回は許可が下りず。右回りも皐月賞以来だが、手塚久師は「調教では馬具を外しても大丈夫。右回りはもともと気にしていないし、中山より直線の長いシャティンなら問題ない」と自信を見せる。直近の大目標は英国のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、7月25日=アスコット)。香港を皮切りに、世界へ“仮面舞踏会”の名を知らしめる。【桑原幹久】

