レジェンドが魅せた! 5番人気サウンドモリアーナ(牝4、武英)に騎乗した武豊騎手(57)がキーンランドC初勝利を挙げた。これで、横山典弘騎手(58)に続き史上2人目となる札幌、函館を併せたJRA北海道全重賞制覇を達成。馬は重賞初勝利で、今後はスプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月27日=中山)を視野に入れる。

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この人が勝てば、祭りになる。武豊騎手がサウンドモリアーナを巧みに勝利へ導いた。ゴール後はシンプルだけどカッコイイ、力のこもったガッツポーズ。札幌のファンから大きな声援が飛んだ。これで史上2人目となる北海道のJRA重賞全制覇。キーンランドCは03年以降12回騎乗して3着が3回と意外にも勝利が遠い重賞だった。鞍上は「長くやっているのでね。今日勝てて良かった」と笑みをこぼした。

レースはスタートを決めて2番手で追走。逃げるウインカーネリアンをマークする形で自分のリズムを守った。直線では少し外に持ち出すと、さらに伸びて1馬身1/4差。テン良し、中良し、しまい良しの内容だった。「非常に強かったのでうれしい。外に外に張りながらで気になったけど、その分楽に外に出せた」と癖もうまく生かした。

武豊騎手とこの馬の出会いは24年11月の新馬戦。硬さもある馬でダート戦でのデビューだった。昨夏は1勝クラス、2勝クラスをともに勝利。「条件クラスの時から乗せてもらっていたので、一つ一つクラスが上がってクリアしてくれて、この馬が重賞を勝ったかという感じでうれしく思う」と喜びはひとしおだ。

エーティーマクフィ(4着)と2頭出しの武英師は愛馬の健闘をたたえ、「展開ひとつでどっちかがアタマかなと思うくらい2頭とも状態がよくて、この子の展開になったかなと思う」と振り返った。この後は馬の様子をみながらスプリンターズSを視野に入れる。夏を盛り上げたレジェンドと快足娘の秋に注目だ。【下村琴葉】

◆サウンドモリアーナ ▽父 ミッキーアイル▽母 サウンドリアーナ(ケイムホーム)▽牝4▽馬主 増田雄一▽調教師 武英智(栗東)▽生産者 本間牧場(北海道日高町)▽戦績 15戦6勝▽獲得賞金 1億2709万9000円▽馬名の由来 冠名+スラヴ神話の風の女神