大腸がんからの再起を目指してきた阪神原口文仁捕手(27)が9回に代打で出場。左越えの適時二塁打を放った。昨年10月13日の中日戦以来となる1軍戦出場。鮮やかな復活打でチームの大勝発進に貢献。日刊スポーツ客員評論家の吉田義男氏が解説した。

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交流戦初戦ということで両チームとも手探りだったが、ゲームの流れをつかんだのは阪神だった。そのポイントになったプレーは4回のピンチを乗り切った場面にある。

4回裏1死一、三塁からロッテ9番吉田がセーフティースクイズを試みた。これが成功につながっていれば一気に流れはロッテに傾いただろうが、まんまとアウトに仕留めることができた。

メッセンジャーの心理とすれば、先制の援護を受けながら同点に追いつかれていたから非常に苦しい局面だったはず。ここを抑えたのが次の5回表に勝ち越しとなる梅野の本塁打の流れをつくったといえる。

阪神は立ち上がりからロッテ内野陣のスキにつけ込んでいた。1回に2点、2回に1点を奪うことができた裏には、記録に表れていない部分でも守りの甘さがあったと言わざるを得なかった。

また1軍復帰を果たしたばかりの原口までが結果を残したのだから言うことなしだ。個人的にも2日ウエスタンリーグ、ソフトバンク戦(兵庫・丹波)の現場で激励したかいがあったというものだ。

打で勝負ができる原口がここで戦力になることを証明したのは大きい。「DH」という手もある。だが一言いわせてもらうと、マルテ、中谷らと一塁のポジション争いをさせるべきだろう。(日刊スポーツ客員評論家)

ロッテ対阪神 9回表阪神無死、左中間へソロ本塁打を放ち、ベンチ前でパフォーマンスを披露するマルテ(撮影・前田充)
ロッテ対阪神 9回表阪神無死、左中間へソロ本塁打を放ち、ベンチ前でパフォーマンスを披露するマルテ(撮影・前田充)